コンコン。カチャ… 「失礼します。」 ビルの一室のドアを開け、沢田梨花子は挨拶をした。 「御社の面接でやって参りました沢田梨花子です。」 「ああ…沢田さんね。待ってましたよ。」 彼女に返事をした支配人がゆっくりと近づく。 「じゃあ早速だけどこの制服に着替えてもらえるかな。」 「これは?」 支配人の手にはエレベーターガールの制服が… 「ウチではね、この制服が似合わない限り採用しない方針なんだよ。」 「ようこそ皆様。当倶楽部、本日のエレベーターガールはこの子です。」 暗い別室に大勢の男たちが待機している中、支配人は彼らに向かって話し出した。 「彼女は偽の広告に騙されてやって来た一般の女の子です。」 「どうぞ気に入った方はエントリーしてそれぞれのフロアーでお待ち下さい。」 待機していた男たちが食い入るようにモニターを見つめる。 「参加させてもらうよ。」 「私もだ。」 ポン…ポン…次々と押されていくボタン。 「それではゲームの開始です。」 「こんなの着せられて面接って…なんか騙されたのかなあ…」 ガタン!突然動き出すエレベーター!戸惑う梨花子。 「あれ?動き出しちゃった…」 ドアが開きツカツカと乗り込んでくる男性に動揺する梨花子。 「やだどうしよう、人が乗ってきちゃった!」 支配人のアナウンスが響き渡った。 「沢田さん、面接は合格です。それではお仕事がんばって下さい。」 「エ!?」 アナウンスの意味が分からず困惑している梨花子に突如、男が襲いかかった! 「や…やだ!何するの!?」 荒い男の息遣いが間近に聞こえ、何とか逃げようともがく梨花子。 「お…おおおっ。ついに憧れのエレガとヤレるゥゥ!」 「あっ!い、いやぁぁぁ!」 「いやぁっ、なんで開かないのよォ!誰か助けて。」
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